「教育」がつらくなった時に読んでほしい本

「こどもが思うように成長してくれない」「生徒の成績があがらない」など、教育に携わっていると、さまざまな悩みをみなさんお持ちだと思います。その際に気を付けてほしいのが、「責任はすべて自分(教師・保護者)にある」と考えてしまうことです。真面目に、真摯に教育に向き合おうとすればするほど、「自分に責任がある」と考えがちです。この思考になってしまうと、どこかで必ず心が折れてしまいます。以前の私もそうでした。

教育は、良くも悪くも大人の「経験論」に頼りがちです。誰もが、「自分の時はこれでうまくいった」「このやり方でやったら失敗した」などの経験に基づいて子どもたちを導きます。これはある意味当然(特に保護者の方)で、否定するつもりは全くありません。しかし、個人の経験に基づく教育だけですと、失敗したときにその個人はより責任を感じてしまう傾向にあるのではないかと私は考えています。

元来、教育というものは統計学などの科学的データに基づいて行われる機会が少ない分野であるといわれてきました。統計学に基づいた教育を行うことで、より子どもたちの能力を高めることも大切ですが、それ以上に統計学のよいところは、教育する側の心的負担を軽減するところにあると私は考えています。「これは私の責任ではないな」と教育する側に、ある線引きをさせてくれるのです。私が壁にぶつかり心が折れたときに、安心を与えてくれた本は橘玲さんの著書『言ってはいけない 残酷すぎる真実』でした。タイトルにあるように、メディアや公の場ではけっして言えない内容のことが書かれています。しかし、知っておくと教育の現場で役立つ内容ばかりです。読むと結構しんどいと感じる人もいると思いますが、教育というものに疲れ果ててしまっていたら、ぜひおすすめします。

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